21 人生とは旅、旅とは人生

あなたにはどんな旅の記憶がありますか?新しいことにチャレンジをする人、人生に迷い自分探しをする人…色んなことで、私たちは旅に出ます。私は旅を扱う仕事柄、ありがたくも、旅を通じて、多くの方と出会いがあり、体験をして、「人生は旅」と言われるように、「旅とは人生」のようだとも思います。

旅の始まり、空港には、これから旅立って行く、わくわくする気持ちや不安、ほどよい緊張感がただよっています。みなそれぞれの思いを胸に、旅路へ向かう。そして旅は始まり、旅先で、その土地の文化に触れたり、人との出会いがあり、新しい経験をしていく。計画をしていても、思い通りにならないのが旅でもあり、常にトラブルは付き物だったり…。けれど、偶然に行きついた場所に思わぬ絶景を見たり、嵐の後に雲間から晴れ間が訪れたり、トラブルがまた旅をドラマチックにさせてくれたりもします。そして旅の目的地に着いたとき、まだ見ぬ景色に出会えたとき、私達は心から感動し、涙します。

ネパールに仕事でお客様とご一緒した時でした。若くして旦那様を亡くされた女性の方がいて、もう会えない大切な人に会いたくて、天に最も近いエベレストを拝みに来たという。数日険しい山道を歩いた先に、初めてエベレストが見えた時、その方は空を見上げて、亡くなられた旦那様に語りかけるように涙をされた…。その時見た、エベレストの神々しさと空の青さを、私も今でも忘れない…。きっとみな、これまでに色んなことがあったから、みな色んな人生を背負って旅に出ているから、見ることのできる景色というのがあるのだと思います。

旅も終わりが近づいてくる。夜の静けさの高速道路を走り、オレンジ色の電灯を見ながら、色々あった旅を振り返るようで、そしてなぜだか、昔を、あの頃を懐かしく思い、人生を振り返るような、ノスタルジックな気分にもなり…。帰路はしだいに、田舎風景から華やかな都会へ、空港へと向かう。空港はまた旅の終わりでもあり、旅客機と滑走路の夜景が、終わってしまう旅や別れにせつなをさを感じさせる。人生が一度きりであるように、出会った景色というのは、もう二度と来ることのない、その時の一瞬のものであり、旅の出会いも一期一会であるから…。

私たちはこの世に生まれ、色んな経験をして、そして人と出会い、山あり谷ありドラマがあるように、人生という旅をしてます。生きているから旅をするようなものでもあるような、旅をして色々な人生に出会うこともできる。……そして私たちは、きっとまた旅に出るのだろう。旅は人生のようでもあり、色々なことを私たちに教えてくれるのです。

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